@article{oai:mue.repo.nii.ac.jp:00001201, author = {渡辺, 尚 and 櫻井, 美月}, journal = {宮城教育大学紀要}, month = {Jan}, note = {本国が障害者の権利に関する条約の署名を2007年にして以降,共生社会の形成に向けてインクルーシブ教育システムの理念が重要視され,小学校理科教育においてもインクルーシブ教育システムを導入し,実践することが求められている。資料を収集し可視化した結果,特別支援教育の対象者が増加傾向にあることが顕著となった。本研究は,今後普通学校で増えていくと考えられるインクルーシブ教育システムを導入した場合,小学校の理科の授業で,支援を必要とする子供たちが増えている状況で,どのように理科の授業を実施していけるか問題点を明らかにした上で,インクルーシブ教育システムを実施しやすくなるための一助にすることを目的とした。特別支援教育の実態や特別支援学校で行われている理科教育の実施状況をアンケートによる調査を行った他,公表されている実践事例を集積し単元ごとの分類を行った。政府が示しているデータから,特別支援学校に在籍している児童生徒を除く義務教育段階の児童生徒数は約0.63倍と減少傾向にある中,特別支援学校及び学級の在籍者数,通級による指導を受けている児童生徒数はデータの初年度から10倍前後の増加を示しており,現在も増加傾向にあることが明らかになった。また,調査により知的障害以外を対象とする特別支援学校では教科として「理科」が行われ,満遍なく履修「計画」がなされていること,一方で理科の公表されている実践事例はごくわずかであり,教員を含めた一般の人が知る機会が限られていることが明らかになった。インクルーシブ教育システムを導入した小学校理科教育の授業の実施を社会に浸透させ,教育体制を確立するためには,個に合わせた特殊な事例であるから他の児童には当てはまらないのではないかと躊躇せず教育事例を公表し,広く発信することが重要と考える。}, pages = {151--160}, title = {特別支援教育における理科の実態~小学校理科へのインクルーシブ教育導入を目指して~}, volume = {55}, year = {2021} }