@article{oai:mue.repo.nii.ac.jp:00001625, author = {本図, 愛実}, issue = {4}, journal = {宮城教育大学教職大学院紀要, Bulletin of Miyagi University of Education Graduate School for Teacher Training}, month = {Mar}, note = {本稿は、戦前-戦後の「連続-非連続」を視点としつつ、師範学校附属小学校の機能について、「経験交流と触発の拠点」と捉え、戦後の制度が「非連続」となるなかにあっても、「連続」する規範の形成に関わっていることを明らかにしようとしている。そのため、宮城県師範学校を卒業し、同附属小学校に勤務した経験をもつ及川平治をめぐるソーシャル・キャピタルについて検討している。ロバート・パットナムの定義に依拠するなら、ソーシャル・キャピタルとは、「個人間のつながり、すなわち社会的ネットワーク、およびそこから生じる互酬性と信頼性の規範」である。それらは、外部性を有しコミュニティに影響を及ぼすため、私財でもあるが公共財でもあるとされる。 大正新教育を牽引した及川の動的教育論の原点には、附属小学校における単級学級での経験がある。最晩年の活動には1936(昭和11)年からの仙台市教育主事兼視学および仙台市教育研究所所長としての取組があった。それらとその間の及川の就職や動的教育論の普及は、宮城県師範学校附属小学校を媒介とする外部性を有する社会的ネットワークがあり、それは「この子ども」、「すべての子供等の為に」という規範を包含している。この規範は、戦後の教師たちにも継承されていった。}, pages = {29--41}, title = {仙台市教育研究所に連なる教師たちのソーシャル・キャピタル : 宮城県師範学校附属小学校を媒介とする社会的ネットワーク}, year = {2023} }