@article{oai:mue.repo.nii.ac.jp:00000164, author = {出口, 竜作 and 吉川, 洋史 and 阿部, 香織 and 竹田, 典代}, journal = {宮城教育大学紀要}, month = {}, note = {P(論文), イソギンチャクの1種であるネマトステラ(Nematostella vectensis)は、原始的な刺胞動物における「モデル生物」としてゲノムが解読されるなど、世界的に注目を浴びている動物である。ネマトステラの配偶子放出と受精の誘起方法については、すでに報告がなされているが、本研究ではそれらをさらに発展させ、卵や精子を用いた実験をより効率的に行える状況を確立することを目指した。性成熟した個体を、温度/光/餌の条件を周期的に変化させて飼育したところ、7日もしくは8日に1回の頻度で、25℃の明状態への移行日に放卵・放精が起こった。また、25℃の明状態への移行日を10日後や2週間後まで延長させても、高い確率で放卵・放精を誘起することができた。さらに、25℃の明状態に移して配偶子放出の刺激をかけた後、8時間後に20℃の暗状態に戻すことにより、その後の放卵・放精のタイミングを同調させることにも成功した。次に、放卵・放精によって得られた卵と精子を保存する方法について検討したところ、-1℃の低温下で保存することにより、卵では7時間、精子では30時間後まで、高い受精能を保持させられることが分かった。さらに、オスにおいては、精巣を含む隔膜を単離し、その断片をサイクリックAMP のアナログである8-Br-cAMP で処理することにより、温度/光刺激なしに、短時間のうちに受精可能な精子を放出させることも可能になった。また、隔膜を得るために切断した個体は高い確率で再生し、受精卵から育てた個体の半分程度の期間で再び放精を行うようになった。以上は、ネマトステラの受精や発生を対象とした研究を行う上で、いずれも有用な方法であると考えられる。}, pages = {81--90}, title = {ネマトステラの配偶子放出と受精の誘起方法の検討}, volume = {45}, year = {2010}, yomi = {デグチ, リュウサク and キッカワ, ヒロブミ and アベ, カオリ and タケダ, ノリヨ} }