@article{oai:mue.repo.nii.ac.jp:00000801, author = {佐々木, 達}, journal = {宮城教育大学紀要, Bulletin of Miyagi University of Education}, month = {Jan}, note = {本研究は,秋田県横手市増田町を事例に,米価下落に伴う複合経営の再編の実態と要因を明らかにすることを目的とした.当該地域の複合経営は,地域農業の展開条件との関連で見れば,農外就業機会に恵まれないもとで,平坦地の稲作と丘陵地のりんご栽培によって成立してきた.しかし,1990年代後半以降の急速な米価下落は,農家層をとりまく生産条件を著しく変化させた.そのことによって,複合経営は階層性を伴いながら再編された.すなわち,果樹専作的経営層,稲作複合経営層,りんご単一経営層への分化である.こうした再編をもたらした要因は米の経済的地位の低下によって,果樹価格が相対的に上昇したことに求められる.その結果,稲作から果樹栽培への水田転換が進められた一方で,低迷を続ける果樹価格によって複合経営の展開条件は一段と狭められている.特に,価格変動への対応は各世帯の農家労働力保有状況,経営耕地面積の差異に規定されつつ,高価格な部門へと収斂しつつある.}, pages = {105--118}, title = {秋田県横手市における稲作複合経営の地域的変容}, volume = {53}, year = {2019} }